「おまちを通じてバスケットの試合会場を盛り上げるには?」をテーマに活動したベルテックス静岡のチームは,SDGsとベルテックス静岡についてのクイズを取り入れたフリースローチャレンジのイベントを開催し,イベント前後で実施したアンケートの結果,来場者のSDGs認知度とバスケット観戦意欲を大幅に向上させることができたとの発表がありました.また,「短距離移動困難者のローカルモビリティの利活用の提案」をテーマとした静鉄タクシーのチームでは,高齢者率が高く道路の狭さからバスの運行が困難な静岡市葵区田町地区にて,巡回型定時定路線運行相乗りタクシー「たまちいい号」の実証実験を行った結果,多くの利用者から高い評価を得た一方でいくつかの具体的な課題も見出され,今後に向けて大きく前進する取組となりました.
受講した学生からは「学部や学年の異なるメンバーでプロジェクトを進めるのは,それぞれの視点や興味が異なり意見がなかなかまとまらず苦労した.リーダーシップとメンバーの強みを活かした役割分担の重要性を強く感じた」,「これまで意識していなかった地域の問題が自分の身近な問題だと思えるようになり,今回のプロジェクトが地域の人々の手助けの一歩になれば」などといった声が聞かれ,授業を通じて地域課題への当事者意識が芽生えるとともに,実社会での経験が自信に繋がった様子が伺えました.