11月15日(木),大学院総合科学技術研究科(修士課程)は,浜松キャンパス佐鳴会館にて,第1回「産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催し,学生,教職員,企業関係者等75名が参加しました.
産業界では,現場,現物において実際の「もの・こと」に触れながら,自ら主体的に課題解決にあたる経験を積んだ人材が求められています.本研究科は,世界のモノづくり拠点としての役割を担っている浜松地域の企業と連携して,本年度から工学専攻と情報学専攻において,「産業イノベーション人材育成プログラム」をスタートさせました.各専攻での指定科目の履修に加え,インターンシップや創造演習等のプログラム科目を履修することにより認定される付加価値型の教育プログラムです.
シンポジウムでは,石井学長の挨拶の後,CO-WORKS代表で一般社団法人イノベーション・デザイン・ラボ理事の飯島ツトム氏が,「価値共創とデザインドリブン・イノベーション」と題し基調講演をされました.
次いで「産業イノベーション創造演習」を履修した3チーム13名の学生達から,それぞれ「~スマートファクトリー化計画~運搬車の位置情報の可視化」「デザインアシスタントツールを用いた自動車内装のトレンド解析」「冷暖房機能付き寝具の開発」について成果発表があり,活発な質疑応答が行われました.「産業イノベーション創造演習」は,産業界における現実の課題を教育の場に展開し,情報,機械工学,電気電子等の異なる専門分野をもつ学生がプロジェクトチームを結成して,多面的なアプローチによる問題解決手法を学ぶ必修科目です.
各チームを支援された企業関係者からは,学生のがんばりに対するねぎらいの言葉や,「工夫や成果に対して感動した」,「成果の今後の発展が楽しみである」,「チームでの取り組みには挫折もあったと思うがそれらを乗り越える良い経験ができたのではないか」等のコメントをいただきました.
プログラムを履修した学生からは,「チームで目標を立ててモノを作ることの大変さややりがいを実感し,完成したモノを誉めていただいたときは本当に頑張ってきて良かったなと思った」,「全員で課題解決が出来たときの達成感はとても大きかった」,「チームマネジメントの難しさを痛感した」,「産業イノベーション特論では産業界の最前線で起きた成功事例や失敗事例を学ぶことができた」,「この経験を今後の生活や研究にも生かしていきたい」等の感想がありました.
「産業イノベーション人材育成プログラム」の詳細については,以下をご参照ください.
https://wwp.shizuoka.ac.jp/ii-c/