続いて,株式会社リバネス代表取締役CEOの丸 幸弘氏を講師にお招きして「イノベーション創出を仕掛ける~次世代育成からベンチャー創出までを実現するエコシステム形成~」と題した講演が行われました.
丸氏からは,自社の創業からこれまでに至る経緯が紹介されるとともに,大学発ベンチャーの成功に不可欠となる「QPMIサイクル」の重要性が指摘されました.QPMIとは,深堀し,分解した質の高い問題(Question)を,個人が情熱(Passion)を傾け周囲に伝えることによって仲間と共有できる目的(Mission)に変え,試行錯誤を繰り返すことで革新(Innovation)や発明を起こすという考え方です.「QPMIが出来て初めてPDCAが成立する.まずはビジョンとゴールを設定し,その自分の考えを熱く語ることで先生の協力を得ること.賛同する協力者を増やし目的化することで9割は成功する.その後は失敗を恐れずやってみること.大学発ベンチャーは3年では結果は出ない.重要なのはプランではなく情熱がどこにあるかを評価することであり,またそのような学生の情熱を育てることが必要」とのお話がありました.